お洒落な人のエッセイを読んでいる。
見た目だけじゃなくて職業から考え方から暮らしぶりまで、何もかもがお洒落な人だ。
文章から香る上質で丁寧な暮らしはどこを切り取っても美しくて誠実。
憧れると同時に近寄りがたさもあって後半ちょっぴり胸やけぎみ。
多分その原因は自分がひねくれているから自慢っぽく感じる箇所があるのだろう。
俗っぽさと心地よさって、けっこう紙一重だよなあと思う。
全てが美しい空間はポーっとして自分も美しくなった気がするんだけど、飲み物をこぼしたらどうしようとか、しまむらの下着履いている自分が見下されるんじゃないかとか、さっきカップ麺食べたなんて言えないや。とか、同時に益々ちっぽけな自分に気づかされる場所でもある。
ぜーんぶ素敵より、意外と良いね。とか、よく知るとお洒落なんだね、くらいの暮らしが私には理想。そして最も欲しい言葉は、「落ち着く」だ。
あなたといると落ち着く、ここに来ると落ち着く。そんな人にいつかなりたい。
人に安心感を与える人になりたい。
いわゆる成功者とかお金持ちの人の話を聞いていると「余裕のある人は優しい」ってことがよくわかる。
そういう意味で、自分ももっと頑張らなきゃなと鼓舞するために、完璧に素敵な人の本を読むのもたまにはいいんじゃないかな。