文句ばかり言って生きている。
一人の時間が欲しいとか、私だってパートじゃなくてフル勤務がいいとか、全部背負ってて身動きが取れないとか。ホルモンバランス整う暇がないとか。
世の母親の言う文句をまとめあげたら私になるかもって位のバリエーションで不満がある。
この前、本屋で〈1年後に死ぬとしたら〉みたいな内容の本を立ち読みしていて、
もし死が迫っている事を知ったらどうするかという事を考えてみた。
文句ばっかり言って生きているものだから、アレもしたかった、こうしたら良かったという類の思いが溢れるかと思ってよくよく考えてみたのだけれど、何も思いつかない。
いやいやそんなはずないでしょ。不満だらけなんだから。
人生の走馬灯をイメージして再度考えてみたけど、死の前にやりのこしたと言えるようなことはやっぱりなんもなかった。
若いころにやってみたいことはどん欲にやったし、行きたい場所にも行ったし、家族もいる。欲しかった家もあるし(中古だけど)、住みたかった場所に住んでいる。何者かになりたいわけでもないし、仕事に燃えるタイプでもない。
日曜に夫はいるし、子ども達はポジティブで優しい。
やり残したことと言えば、わかりやすく親孝行か。私の年齢にしてはおごる回数が足りてないかも。
結局のところ、現状に不満はあるけど過去に後悔はないという事に気が付いた。
人から見たらどうかは知らないけど、悲観するような事は特になかった。
過去は過去で、辛い事ややりきれない事が沢山あった気もするしその都度マイナスな発言もしたけど、そういうことは意外と癒えてしまっていて深みのある自分を作る要素になっていった。
そして10年後、今の不満たちも後悔には当たらないだろう。
悪くないってくらいでいいじゃないか。
はて、これは満足か思考停止か。