色々あって此処

焦って不安になるけれど、笑えることはあるものです

話をしよう

ここに越してきて5年が過ぎた。

その間に次女が小学生になり、隣のおじさんが町内会長になり、反対隣のおばあちゃんは越していき、斜め後ろに赤ちゃんが生まれ、お向かいに若夫婦が越してきた。

 

変わらないようで状況は着実に変化している。

 

昨日は角に住むお宅のBBQにお邪魔して、コロナで遠ざかっていたおしゃべりにほっとした。珍しく夫がいたので彼も渋々参加したけれど、ウイスキー講釈に花が咲いていた。後半1人目が開いていなかったもの可笑しかったし、ちゃんと見た目はおじさん達なのに輪になって笑いあっている姿は小学生と変わりなかった。

 

子供たちは庭先で遊び、1ブロック先の奥さんの持ってきた玄米おむすびをほおばっている。片栗粉をつけて揚げた手羽中も綺麗に並べられて、味付けは塩胡椒のみなのに丁寧な味がした。

 

この地に越してきてはじめは上手く溶け込めなくて、元居た場所に戻りたかった。

でも元お隣のおばさんの「この場所や人が好きだと思えた人は、次の場所でもそう思えるよ」という言葉を信じてやってきて良かったと思う。

 

何でもないお付き合いが難しいこの時代を私たちは生きている。

情報過多で、自ら身動きが出来ない状況にしてしまう時もある。

周りのせいにして孤独を深めてしまう時もある。

 

だけど大切なことは、近くに居る人たちを大切に思い

普通に挨拶をして世間話をして、目を見て存在を確認しあう。

そういうシンプルなことなんだなあと感じた日曜だった。